12月1日 晴れ
あっという間に12月になりました。
朝晩は少し冷えるものの、いまだに半袖で十分生活できています。
最近まで雨の降る日もあり、皆が口をそろえて「異常気象だ」と言います。
さて、今日は小言を。
今日のクラスはアドバンスディプロマという中級のクラスでした。
登録人数55人、常時出席人数25人前後、というクラスです。
私の配属先は大学ですので、コース自体は大学が開講していますが、
学士や修士課程などなく、公開講座なので基本的に来たい人しか来ません。
それで、今日の出席人数は、、、2人でした。たった2人です。
一瞬ボイコットされたかと思ってしまいました。
いや、ボイコットされたと言ってもいいのかもしれません。
でも、理由はわかっているのです。
今週末にJLPT(日本語能力試験)があるのです。
みんなその試験のために「授業に来ないで試験勉強をする」のです。
でも、それって本末転倒…。私は納得いきません。
「勉強あっての試験」であるべきなのに
「試験あっての勉強」になっている学生たち。
JLPTは日本語能力を測る最も知られた試験で
その存在に異論はありません。必要な試験だと思います。
それでも、でも、でも!
それに挑戦する学生たちの姿勢に疑問を感じざるを得ません。
挙句の果てに「JLPT直前の授業は休みにしてほしい」と言いだす始末。
もちろん、休みになんてしません!
これにも、インド人的行動が見てとれます。
事前の準備を十分にしない、土壇場で何とかしようとする、
計画性なし、証明書に固執する、ツメが甘い、等々。
そのせいで振り回されるこちらは、どっと疲れます。
そして、「先生、授業を欠席してすみませんでした」という
懺悔の嵐、これにもうんざりです。
もちろん、試験に合格したいという学生の気持ちもわかります。
それでも、でも、でも!
授業の二時間(しかもネイティブが教えている)と
試験問題の暗記のための二時間(独学)と
どちらが自分にとって有益か、冷静に考えてほしいものです。
この問題の唯一の解決策は
私自身がいい授業をするしかないのです。
『打倒JLPT』で、次回の授業案をいつも以上に練りたいと思います。
次の授業はJLPT直前の金曜日、果して何人の学生が来るでしょうか。

写真は7月にあったJLPTの会場の案内から
打倒JLPT!
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